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yyyyyyy6

2014年09月25日

ついて行けるか」


そういうのは嫌いなんだ。
具体的 かつ役に立つ答えが欲しいんで。
さっさと教えてくれないかなあ」
人を食ったような答えに業を煮やしたのか、
男は、 隠したつもりの正体をさらけ出す。
目つきを鋭くして、 居丈高な態度に出た「これ以上ないほど具体的な答えなのじゃがのう。
城に連れて行ってやる。 ついて参れ」
男は、 改めて丙姫を眺め、 勝手に納得してにやりと笑った。
城に連れていくと言ったな。
山の娘に見えないのは、 城勤めの人間なのだろう。
まるで姫君のように良い物を着ている。
良い物を着てはいるが、 本物の姫君ということはなさそうだ。
眉毛が凛々しすぎる。
端午の節句に飾る 金太郎人形のようだ。
金太郎眉毛の姫君は いない。
いや、 いて欲しくない。
城勤めの娘が 良い身なりをしているということは、
こんなド田舎でも 案外豊かな領主なのかもしれない。
上手くいけば、 お宝の一つや二つは手に入れられるかもしれない。
行きがけの駄賃に頂く というのも良いだろう。
なあんて事を考えていた。
凶悪犯に決定である 獎勵旅遊
険しい斜面を なんなく進む丙姫であったが、
「おい、 ちょっと待て、 ここは道じゃないだろ。 ついて行けるか」
山田屋太郎(偽名)は、 置いてきぼりを食って 吠えた。
丙姫は 振り向いて ため息をつく。
「一番進みやすい経路を選んでやっておる樂觀的人
存外に なさけない奴じゃ」
「この先には ちゃんとした道に出るんだろうな」
「ここでは 進めるところが道じゃ。 人の話はよく聞くよーに。
そんな事だから、 人の道にも外れるのじゃ」
山田屋太郎(偽名)は、 言い返すほどの余裕もない寧澤濤

  


Posted by yyyyyyy6 at 11:00Comments(0)生活